ソフトバンクがAXGPをTD-LTE互換にしたのはおそらく↓の記事にある内容を信じたからだと思う
「アップル、iPhoneのTD-LTE対応を確約」- チャイナ・モバイル会長がコメント
しかし昨年3月のiPad(第3世代)や9月のiPhone5そして11月のiPad(第4世代)とiPad miniに至るまで全てFDD-LTE(Softbank 4G LTE)にのみ対応し、TD-LTE(AXGP→Softbak 4G)に対応はしなかった。(そもそもiPad第三世代では国内のLTEの周波数に対応していない)
昨年の9月13日にiPhone5がアップルより発表されたので(9月21日に発売)おそらくソフトバンクにはそれ以前にiPhone5がどんな電波に対応するかの情報くらいは入っている筈だ。その時点でFDD-LTEのみに対応という情報が入ったのでそのエリアを急ピッチで拡大しその分TD-LTEのエリア拡大の予定を大幅に遅らせたと思われる。
そして10月10日にiPhone5の比較対象として発売するつもりだった? STREAM 201HW を(TD-LTEのネットワークを作ってしまったので仕方なく?)発売した。
201HWですがはっきり言ってソフトバンクが売る気の無い機種です。何故かというと「SIMロック解除」に対応しているからです。ソフトバンクはSIMロック解除の需要が無いという既成事実を作るため誰も欲しがらないような機種だけSIMロック解除を行っているからです。(そもそもソフトバンクではiPhone以外の機種は殆ど見向きもされないのですが)
売る気の無い端末にしか使えない回線ならエリアを積極的に広げる事も無いでしょうが、電波は国から免許を貰って使わせてもらっている物なので、形だけ運用しようということだったのではないでしょうか?
↓の記事で「ただ、今年はおそらくこの数値が跳ねる。理由は言えませんが」とは言うまでもなくiPhone(iPad)の新型がTD-LTEに対応する確証を得たという事だと思います。
TD-LTEの普及状況を語るソフトバンク、3.5GHz帯での実験も予定
自社の主力製品の回線として使えないので放置していたネットワークが活用できると知った途端に↓です・・・。
「2.5GHz帯の追加割当はUQ」、一部報道で孫氏怒りの会見
不服申し入れ及び情報公開請求書
しかし総務省は事前に概要を発表している↓
広帯域移動無線アクセスシステムの高度化のための周波数の割当てに関する意見募集の別紙2
何より現状での加入者数が違い過ぎるのです
一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)の2013年06月末現在 事業者別契約数に記載されている4. BWA(Broadband Wireless Access)を見ると
UQ(WiMAX) 4,181.600 WCP(Softbank 4G) 1,421,200
UQの方が倍以上の加入者を抱えています。
それに対し現在それぞれが保有する帯域幅は
UQ 50MHz
WCP 30MHz(2014年12月末までは20MHz)
こういう数字はあまり意味は無いかもしれないが、1MHz幅あたりの加入者
UQ 4,181,600/50=83,632
WCP 1,421,200/=71,060
帯域あたりの加入者はUQの方が多いのです。しかもWiMAXは帯域制限一切なしに対してSoftbank 4Gは月間の通信料が7GBを超えると月末まで128k制限がかかります。
将来の事も重要かもしれませんが将来の加入者の推移は「予測は」出来ても誰も「正解は」解りません。普通に考えたら計画よりも現状を優先すると思います。私は今回のUQへの割り当ては適正だと思います。
広帯域移動無線アクセスシステムの高度化のための特定基地局の開設計画の認定の別紙1に審査の結果が記載されています。この中身を読むと将来の計画もUQが優れている部分が多いと思います。
また「ガソリンぶっ掛けて火をつける」とか言わないといいですけどね